「もう一度イギリスへ行きたい。」
そう思うようになったのは、最近のことではありません。20年前に旅をしたあの日から、その気持ちはずっと心のどこかに残っていました。
けれど、日々の暮らしは、そう単純ではありませんでした。
結婚をし、子育てをし、毎日の暮らしを優先する中で、「イギリスへ行きたい」という気持ちは少しずつ生活の奥へしまわれていきました。
「いつかまた行けたらいいな。」そう思いながら、気づけば20年が経っていました。
忘れていたわけではありません。ただ、優先すべきことが、他にたくさんあっただけです。
行き当たりばったりだった、27歳の旅

27歳のときのイギリス旅行は、正直に言うと、あまり計画的なものではありませんでした。
泊まる場所も決めず、行けるところまで移動して、その日の宿は近くのB&Bを探して泊まる。そんな旅の仕方をしていました。
マンチェスターでは、なかなか宿が見つからず、焦った記憶があります。ようやく見つけた宿も、正直、少し不安になるような場所でした。
それでも、その旅は今でも忘れられません。危なっかしくて、頼りなくて、それでも自分の足で進んでいた時間だったからだと思います。
イギリスにはもう一度歩いてみたい景色がある

私にとってイギリスは、「もう一度行きたい国」というだけではありません。
27歳の私が見た景色を、47歳になった今の私が、もう一度歩いてみたい場所です。
あの頃は、目の前の景色に夢中でした。
歴史も、建物の意味も、その土地に込められた物語も、ほとんど知りませんでした。それでも、本当に感動しました。
何も知らないままでも、心が動く瞬間はありました。
でも今なら、あの景色をもっと深く味わえる気がしています。
知らなかったことを、少しずつ知りながら歩く。同じ場所を、違う目で見る。それは、20年という時間がなければ、生まれなかった感覚だと思います。
同じ場所でも、見える景色はきっと違う
20年前と同じ場所へ行っても、同じ旅にはならないと思います。
年齢も違います。経験も違います。結婚し、子育てをし、日々の暮らしを積み重ねてきた47歳の私は、27歳のときの私とは、もう同じ人間ではありません。
だからこそ、あの頃とは違う気持ちで、同じ景色を見られるのだと思います。
それが、今イギリスへ行きたい、一番の理由です。
もし27歳のときに感じたことをそのまま繰り返すだけの旅なら、行く意味はもっと小さかったかもしれません。
でも、同じ場所に立っても、そこで感じることは、きっと違う。
その違いこそが、この挑戦の本当の目的地なのだと思っています。
この旅は、思い出をたどるだけではありません
もちろん、20年前の記憶をたどる旅でもあります。
あのとき見た景色を、もう一度この目で見てみたい。それは、嘘のない気持ちです。
でも、それだけではありません。
新しい景色に出会い、新しい自分にも出会う旅になるだろうと思っています。27歳の自分が置いてきたものを拾いに行くだけでなく、47歳の自分にしか気づけないことを、新しく見つけに行く旅でもあるのだと思います。
だから私は、47歳になった今、もう一度イギリスを目指すことにしました。
「行きたい」を「行く」に変えて、最初に決めたこと
「もう一度、イギリスへ行こう。」
そう決めたとき、正直何から始めればいいのかまったく分かりませんでした。20年前の私は、貯めていたお金で勢いのままに旅立ちました。でも今は、あのときと同じやり方はできません。
決意した瞬間に、これまで何度も心の中で繰り返してきた「いつか」という言葉を「今から」に置き換えました。それだけのことなのに、目の前の景色が少し違って見えるようになりました。
そして、「行く」と決めたと同時に、1つのルールを設定しました。
【自分との約束】生活費には一切手をつけない
一番簡単なのは、今の生活費の中から少しずつ旅行費を捻出することかもしれません。でも、 家族との暮らしを犠牲にした上に成り立つ旅では、「自分の力で、もう一度あの場所へ向かう」という本来の意味からずれてしまう気がしました。
だから旅費は、生活費とは完全に切り離してゼロからつくることに決めました。
うまくいく保証はどこにもありません。それでも、何もしないまま「いつか」と言い続けるより、今できることから一つずつ手をつけていきたいと思っています。
まずは旅費をつくることから始める
まず考えたのは、「その準備をするためのお金を、どうやってつくるのか。」ということでした。
旅費がなければ、パスポートも、航空券も、その先の準備も始められません。
だから私にとって、イギリスへの最初の一歩は、旅行の準備ではなく旅費をつくることでした。
どんな方法が自分に合っているのか、何なら無理なく続けられるのか、まだ分かりません。
20年前は、お金を持って旅へ出ました。
でも今回は違います。旅費を準備するところからが、20年ぶりのイギリスへの旅なのだと思っています。
おわりに
このブログでは、イギリスへ行くまでの準備も、現地で感じたことも、ありのまま記録していきます。
うまくいくかどうかは、まだ分かりません。それでも、一歩ずつ進んでいくつもりです。
20年前の記憶をたどりながら、新しい景色に出会う旅。
その記録を、この場所に少しずつ残していきます。
